トップ > 相続の教科書 > 財産の評価 > たな卸商品の評価方法

たな卸商品の評価方法

1.たな卸商品とは

たな卸商品等とは、商品、原材料、製品、半製品、仕掛品、生産品その他これらに準ずる動産をいい、「これらに準ずる動産」とは、貯蔵品、消耗品、副産物、仕損品、作業屑その他事業の用に供される物的流動資産をいいます。

2.たな卸商品の評価方法

たな卸商品の評価方法は、次の区分により評価します。

2-1.商品

商品の価額は、その商品の販売業者が課税時期において販売する場合の価額から、その価額のうちに含まれる販売業者に帰属すべき適正利潤の額、課税時期後販売の時までにその販売業者が負担すると認められる経費(「予定経費」といいます。)の額及びその販売業者がその商品につき納付すべき消費税額(地方消費税額を含みます。)を控除した金額によって評価します。

2-2.原材料

原材料の価額は、その原材料を使用する製造業者が課税時期においてこれを購入する場合の仕入価額に、その原材料の引取り等に要する運賃その他の経費の額を加算した金額によって評価します。

2-3.半製品及び仕掛品

半製品及び仕掛品の価額は、製造業者がその半製品又は仕掛品の原材料を課税時期において購入する場合における仕入価額に、その原材料の引取り、加工等に要する運賃、加工費その他の経費の額を加算した金額によって評価します。

2-4.製品及び生産品

製品及び生産品の価額は、製造業者又は生産業者が課税時期においてこれを販売する場合における販売価額から、その販売価額のうちに含まれる適正利潤の額、予定経費の額及びその製造業者がその製品につき納付すべき消費税額を控除した金額によって評価します。