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間口が狭小な宅地の評価
目次
1.間口が狭小な宅地の評価
画地の価値は、通風、採光、出入の便などのいかんによって左右されるのですが、それは、画地の路線(街路)に接する部分、すなわち、間口の大きさによって影響される度合が非常に大きいです。
正面のほか側方でも路線に接している角地や裏側等でも路線に接している二方路線地、三方路線地、四方路線地などは、路線に接する間口が広いため、宅地としての利用効率が大きいとして、側方路線影響加算や二方路線影響加算などを行い、これらの画地の 1平米当たりの価額を正面路線価よりも増額します。
これに対して、間口が狭小な画地は、宅地としての利用効率が低下していますので、通常規模の間口を有する画地を前提として定められている路線価を、その利用効率の低下している程度に応じて減額します。
2.間口狭小補正率は、地区別に定められている
間口狭小補正率は、このような利用効率低下、価格低下の度合いを、計数化したものです。
このような宅地としての利用効率低下の度合は、 1画地の地積が通常、小規模である繁華街等においては、比較的狭い間口距雜でも影響しませんし、1画地の地積が通常、大規模であるビル街地区や大工場地区では、比較的広い間口距離であっても影響を受けます。
このようなことから、間口狭小補正率は、地区別に定められているのです。
なお、間口狭小の画地の地積が大きい場合には、問口狭小補正率を適宜修正しますが、これは、地積が大きいことによって、間口が狭小であることによるマイナス要素が減殺されるからです。
(往)間口狭小補正率を適用するときの間口距離は、道路と接する部分の距離によります。