トップ>法人設立の教科書?>株式会社の設立について>会社を作ると、社会的な信用を得やすい

会社を作ると、個人事業より社会的な信用を得やすい

会社を作ると、商売の基本である信用が個人事業より得やすいといわれています。

1.会社を作ると、社会的な信用を得やすい

会社にすることで、一番大きいメリットは「信用」を得やすいということです。

商売の基本は信用を得るところから始まります。

お客さんは相手を信用することができなければ、大切なお金を払ってくれません。

それが小額である場合は、「失敗してもいいや」と思って購入してくれるケースはあるかもしれません。

しかし、まったく信用できないと感じられてしまえば、小額でも支払ってくれません。もちろん、高額な商品やサービスなら、信用を得られていなければ、購入時の候補にすら入ることはないでしょう。

2.会社は登記されているため信用を得やすい

長い付き合いがあれば、それまでに培ってきた実績があるため、信用してくれているでしょう。

しかし、初めて仕事をする相手から信用を得ることは、とてもむずかしいことです。

直接かかわった仕事がないため、「どのくらい信用できるか？」をじっくり計ってからでないと、商品やサービスを購入してくれません。

信用される手段の１つとして、「会社」という組織は個人事業とは違い役立ちます。

一般的に個人事業主よりも会社のほうが信用を得られます。
それでは、なぜ会社は信用されるのでしょうか。

それは、「登記」されているからです。

登記されていれば、だれもが会社の重要事項をいつでも閲覧可能な状態になっています。居場所がわからないこともありませんし、だれが責任者になって、どういった商売をしているのかが登記事項を見れば一目瞭然だから信用が得られるのです。

近年では、「登記情報提供サービス」といって、ウェブ上からだれもが、会社の登記事項を容易に入手することができるようになっています。

１円でも会社を作れるようになりましたが、それではあまりに自己資本が少なく、財務内容に不安を持つ会社も存在することは事実です。

しかし、「会社をつくるほどの意気込みで商売を真剣に取り組んでいる」ということが、昔も今も変わらず信頼される条件となっていると考えられます。

3.大企業は個人事業と仕事をしないことがある

大企業などの中には、個人事業主とは仕事をしないケースがあります。

たとえ、これまでにいい仕事をした実績があっても、「上司を説得できない」「今までに実例がない」といった理由で断られた例はよくあります。

大企業は保守的になりがちであり、リスクをとることを嫌がる傾向にあります。そのため、個人事業主とは一緒に仕事をしたがらないのです。