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会社を作ると、個人事業より安心や安全を与えられるため優秀な人材を集めやすい


会社を作ると、個人事業より安心や安全を与えられるため優秀な人材を集めやすいです。

目次

1.会社を作ると、優秀な人材を集めやすい

長引く不況から世の中の雇用が不安定になっているため、安心や安定を求める人が非常に多くなっています。

働く側からみると、個人事業主の下で働くより、会社の「正社員」として働きたいと思うのは当然です。

また、「社会保険」を条件に求職している人も多いです。

個人事業主の方は、健康保険を市区町村が管轄している「国民健康保険」でまかない、年金は「国民年金」のみに加入されているケースがほとんどでしょう。

個人事業主の場合は、原則常時5名以上を雇い入れている一部の業種にかぎり、社会保険へ加入する義務が発生するからです。

また、個人事業の場合、従業員を社会保険へ加入させるものの、当の事業主本人は「対象外」です。

これらのような理由から人件費が増えてしまう社会保険への加入を足踏みされる事業主がたくさんいるものと考えられます。

一方、会社の場合は、たとえ社長1名の会社でも社会保険への加入が義務づけられています。

そのため、「会社組織でないところは、社会保険に入っていない」との固定観念を求職者の多くが持っているのが事実です。

その結果、ハローワークなどでの求人募集において、絶対的に会社のほうが有利に社員を集められる傾向があるのです。


2.転職者が求める条件

組織の大きな企業で働いていたような優秀な方々は、会社の福利厚生制度、有給休暇、残業手当など、中小企業では当たり前ではない権利が当たり前に行使できる環境に慣れています。

このような環境で過ごしてきた人を含め、職を探されている人のほとんどが求める条件は、お金や休暇、地位、やりがいです。

お金と休暇、地位は、個人事業主ではなかなか与えられるわけではありません。

残念ながら、こういった優秀な人材が、個人事業主のところへ応募してくる可能性はまずないでしょう。

しかし、法人の形をしていると、こういった優秀な人が応募してくる可能性が少し大きくなります。

最低限の社会保険は完備されていますし、会社組織にしているため、労働基準法に準じていると考えられるからです。

面接までこぎ着ければ、経営者の人柄や仕事内容にほれて、こういった優秀な人材が入社してくるかもしれません。個人事業より、会社に優秀な人が集まりやすいのは、残念ながら事実なのです。


3.求人の際に必要な情報とは

事業主が求人をする方法としては、以下のような方法があります。

  • 求人誌や八ローワークなどの媒体に会社情報を載せる
  • インターネットのサイト上で求職者をスカウトする
  • 紹介派遣を利用する
  • 紹介会社に紹介してもらう

いずれも、会社の規模や特性、賞与の支給基準や昇給などの条件、また社会保険や退職金の有無などを細かく記入して提出することになります。


4.個人事業は求職者から見ると不安

少数経営の場合、個人事業ではなくせめて会社組織にしておかないと、優秀な人材の確保が難しいのは間違いありません。

個人事業は、そもそも社会保険に加入しているケースが少なく、ネットなどの求人情報でほかの求人会社と比べられた場合、それだけで見劣りするのは避けられないからです。

また、就業規則の整備がなされていない・就業規則自体が存在しないため、遅くまで残業が続いたり、正規の残業代も支給されないのでは?という不安を抱かせてしまいます。

さらに、退職金制度や福利厚生制度もほとんどない場合が多く、独身の場合はまだしも、家族を養っている場合にはなかなか個人事業に就職するのは、二の足を踏んでしまうというのが実情ではないでしょうか。

そして、会社と比べて何よりも将来的に不安なのが、個人事業主に万が一のことがあった場合、事業が継続できないのではないかという点です。

事業規模の拡大を目指すのであれば、優秀な人材を確保しやすい会社組織にするべきなのです。

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