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消費税の非課税と免税の違いとは-免税売上にかかった消費税は控除(還付)できる
消費税の非課税と免税の違いとはなにかについて解説しています。
目次
1.消費税の非課税とは
消費税は国内で消費される財貨やサービスに対して広く薄く負担を求める税金ですが、この消費に負担を求めるという消費税の特徴からして、課税の対象とすることがふさわしくないの財貨やサービスの提供や特別の政策的配慮から課税の対象としないこととされている特定の財貨やサービスの提供は、消費税を課されません。これが非課税といわれるものです。
2.免税とは
一方、「免税」とは、一定の条件が履行されることを前提に、納税義務が成立する資産の譲渡等について、その消費税を免除することをいいます。
消費税は輸出や輸出類似取引について「免税」とされています。
このような「非課税」と「免税」は、その取引のために行った課税仕入れについて仕入税額控除を行うことができるかどうかという点にその違いがあります。
3.非課税取引売上のために支払った消費税は引けない
「非課税」とされる取引には消費税が課税されませんので、非課税となる資産の譲渡等のために行った課税仕入れについても仕入税額控除を受けることはできません。
4.免税取引売上のために支払った消費税は引ける
これに対して、「免税」とされる輸出や輸出類似取引等は、その売上げについて消費税が免除されるだけですから、その輸出や輸出類似取引等のために行った課税仕入れについては、それに含まれる消費税額を控除(仕入税額控除)することができます。つまり、消費税が還付されるのです。