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配当期待権の評価方法とは


株式に関する権利とは、株式ではありませんが、配当や増資のあるときに株式に関連して生ずる権利をいいます。そのうち、配当期待権の評価方法について解説いたします。

目次

1.配当期待権とは

配当期待権とは、配当金交付の基準日の翌日から、配当金交付の効力が発生する(配当金交付に関する株主総会の決議がある)までの間における配当金の交付を受けることができる権利をいいます。

ポイント
配当金交付に関する株主総会の決議のあった後、配当金を受け取るまでの間については未収配当金となります。



2.配当期待権の評価方法

配当期待権の価額は、課税時期後に受けると見込まれる予想配当の金額からその金額につき源泉徴収されるべき所得税の額に相当する金額を控除した金額によって評価します。

源泉徴収されるべき所得税の額に相当する金額の計算上、配当所得課税の適用関係をどのように判定するかについては、次によることとされています。

①配当所得課税の適用関係は、相続人又は受遺者が選択した方法によります。

②相続人又は受遺者が選択した方法が明らかでない場合には、次によります。

イ 被相続人の選択していた方法が明らかな場合は、その選択した方法によります。

ロ イ以外の場合は、総合課税を選択したものとします。

ただし、配当の支払時期においてこれと異なる方法による課税を選択したことが明らかとなった場合には、その方法により是正することができます。

配当期待権

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