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追悼儀礼


【目次】

1.神式の追悼儀礼

神式で仏式の法要にあたるのが「霊祭」というものです。

まず、葬儀の翌日に「翌日祭」がありますが、現在ではほとんど行われません。

その後は10日ごとに十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭と続き、その後100日目の百日祭がありますが、五十日祭のほかは省略されることがあります。

霊祭は墓前や自宅、斎場などに神官を招いて行います。

遺族をはじめ、近親者、友人・知人なおらいなどが集まり、霊祭後は「直会」と呼ばれる宴席を設けます。

霊祭の準備は仏式の法要と同様に行います。

■忌明けとなる五十日祭

五十日祭は仏式の四十九日同様、忌明けの重要な霊祭となっています。

翌日には「清祓の儀」を行い、神棚にはっておいた白紙をとり去ります。

五十日祭後の別の日に、故人の霊璽(故人の姓名、生年月日、享年が書かれているまつみたまやもの)を祖先の霊を祀る御霊舎ごうしさいに移す儀式「合祀祭」を行いますが、最近はこの合祀祭と清祓の儀を五十日祭とあわせて行うことが多いようです。

五十日祭のあとは忌明けのあいさつ状とともに、香典返しの品物を送ります。

■祥月命日に行う式年祭

死後1年目の祥月命日には一年祭を行います。

一年祭は五十日祭同様、神官を招き、親族、友人・知人が集まって行います。

その後、三年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭、五十年祭のように、「式年祭」と呼ばれる霊祭を行います。

■自宅では御霊舎を用意

神道では先祖を祀るのは神棚ではなく、「御霊舎」(祖霊舎)です。

御霊舎を新たに求める場合は、忌明けの五十日祭までに用意します。御霊舎には神鏡、通夜・葬儀の際に用意した霊璽、神具(水器、土器、灯明具、みきさかきたお神酒徳利、榊立てなど)を飾ります。

毎朝、新しい水を供えて灯明を点じ、拝礼します。

なお、御霊舎は神棚よりも低い位置に置きます。神式では本来、火葬、骨揚げ後に墓地に出向いて埋葬するならわしですが、遺骨を家に持ち帰った場合は五十日祭を目安に納骨することが多いようです。

納骨は神官を墓前に招いて「埋葬祭」という儀式を行います。

2.キリスト教式の追悼儀礼

カトリックでは死亡した日から3日目、7日目、30日目などに、教会で追悼ミサを行います。

追悼ミサには遺族、近親者、友人・知人などが参列します。ミサのあとは茶話会など開いて故人をしのびます。そのあと、仏式にならって、死後1年目、3
年目などに、規模の大きい追悼ミサを行うこともあります。

11月は「死者の月」とされ、死者のためのミサや墓参りをします。11月2日は死者の記念日「万霊節(祭)」で、死者のためのミサが教会で行われます。

プロテスタントでは死後、1カ月目の召天記念日に記念式を行います。

1年目の命日に記念式を行うこともあります。

キリスト教式では、本来、土葬なので、葬儀後(火葬後)すぐに墓地に埋葬しますが、墓地の事情などでできない場合は、死後1カ月後や1年後の命日などに納骨することが多いようです。

神父や牧師による祈祷、聖歌(賛美歌)の斉唱などのあとに納骨が行われます。

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