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永代供養


【目次】

1.永代供養

永代供養とは、菩提寺に墓があっても、仏の供養をする人が途絶えてしまうとか、子どもや孫が供養をしてくれるかどうか危ぶまれるとき、また、海外で生活するなどのような理由で供養ができないときなどに、菩提寺が縁者にかわって法要を営むことをいいます。

■永代供養の依頼の方法

永代供養を依頼する場合には、菩提寺にある程度のまとまったお布施をおさめます。

これを「永代供養料」といい、奉書紙に包むか白封筒に入れ、「だれ(施主)が、だれ(亡くなった人)の供養のために、いくらおさめるのか」を書いたものを添えて依頼します。

寺ではこれを台帳に記録して、依頼のとおりに供養を行います。

永代供養を申し込んだ場合でも、施主や縁者がいる間は法要を営むこともできます。

それぞれの事情に応じてどのような形にするのがよいのか、菩提寺とよく相談しましょう。

なお、永代供養料は「1回の法要のお布施×年間の法要回数×永代年数」となるので、かなりの高額になります。

2.永代供養墓

子どものいない夫婦や独身者で継承者のいない人、また継承者はいても何らかの事情で墓を継いでもらえない人、あるいは継いでもらいたくない場合など、墓はあっても受け継ぐ人がいない場合があります。

また、時代とともに墓は子孫が代々継ぐものと考えない人もいます。

このような中で生まれてきたのが継承者を考えない墓の形で、「永代供養墓」や「共同墓」などと呼ばれています。

永代供養墓は購入時に墓地永代使用料、墓石代、永代管理料、永代供養料などを一括して支払います。

墓の形態としては単独墓、集合墓、合同墓があります。

単独墓の場合、墓の規模は小さめですが、従来の墓の形をしたものが多く、個人墓と夫婦墓があります。

集合墓は、単独の納骨スペースがたくさん集まって一つの形になっています。

合同墓は、遺骨を個別に分けずに一緒におさめる形式が多いようです。

■永代供養墓の供養の方法

永代供養墓の供養は寺院や霊園によって違いますが、墓地、墓石の管理は管理者が子孫にかわって行い、寺院経営では、お盆やお彼岸などには供養の法要を行ってくれます。

また、納骨後、一定の期間(三十三回忌までとか50年間)は安置し、以後は合祀または骨壷を開けて土に返すなどの祀り方があります。

3.散骨をする場合

骨をこまかく砕いて海や川、山、湖などにまいて自然に返す散骨は「自然葬」とも呼ばれています。

以前は法に触れるのではという懸念がありましたが、「節度を持って行うのであれば法には触れない」という解釈をされています。

散骨には、思い出の場所などに-部をまく方法と、全部をまく方法があります。

実行するのに特別な手続きはいりませんが、散骨場所や散骨方法には決まりがあって、たとえば遺骨は2mm以下に砕くなど、細心の注意が必要です。

散骨の実践に関しては「葬送の自由をすすめる会」が中心となって行っていますが、最近は葬儀社でも散骨の手配をしてくれるところがあり、海外での散骨を扱っている葬儀社もあります。

すでに墓におさめてしまった遺骨でも、一部をとり出して散骨することができます。

この場合は「改葬」にはあたらないので、「改葬許可証」の申請などの手続きも必要ありません。

最近は木の根元などに散骨する「樹木葬」も行われています。

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