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忌明けのあいさつなど


【目次】

1.忌明けのあいさつなど

香典は、故人の冥福を祈り、香にかえて供えるお金であり、遺族への経済的援助という意味を持っています。

従って、本来はお返しの必要のないものでした。

しかし、現在では忌明け後にあいさつ状を添えてお返しの品物を贈るのが一般的となっています。

葬儀の当日に香典返しをする地方もありますが、通常、香典返しを贈るのは三十五日や四十九日の忌明けを迎えたころが多いようです。

送り先のリストは葬儀の際の香典帳や供物帳を利用して作ると便利です。
なお、会社名や団体名での香典には、香典返しをしないのが一般的のようですので、気をつけてください。

2.香典返しの金額の目安

香典返しの目安はよく「半返し」といわれますが、いただいた金額の3割から5割相当の品物を返すことが多いようです。

香典の額には開きがあるので、いくつかのランクに分けて品物を選び、額に応じて贈る方法もあれば、金額にかかわらず一律のものを贈る方法もありますので、その地域の慣習に従い送るとよいでしょう。

特に高額の香典をいただいた相手には3割から5割にこだわらず、少し高価なものをお返しするとよいでしょう。

少額の香典を何人かでまとめていただいた場合は、一人一人に贈ってもかまいませんが、みんなで分けられる菓子などを代表者に送るのも一つの方法です。

3.香典返しの品物

昔はあとまで残るものではなく、日常的に使われる消耗品を選ぶのが一般的でしたが、最近では多様化してきています。

一般によく選ばれる品物は、お茶、のり、砂糖、菓子、タオル、シーツ、毛布、ハンカチ、せっけん、漆器、陶器などです。

デパートや葬儀社、専門業者などでは香典返し用の品物のパンフレットも用意しています。

品物のかけ紙は黒白かグレーの結び切りの水引を印刷したものに、表書きは「志」「忌明志」とし、水引の下に姓を記すのが一般的となっています。

関西では黄白の水引を使い、表書きを「満中陰志」とすることもあります。

あいさつ状には会葬のお礼、忌が明けたことの報告を記します。

本来は、一枚の奉書紙に薄墨で書いたものを奉書紙の一重封筒に入れるのがしきたりとなっています。

最近では洋型のカードに文面を印刷し、洋封筒に入れるものもあります。

封筒の表書きは「御挨拶」とします。

デパートや葬儀社、専門業者には、何種類かの文面が用意されていますので、それに故人の名前や戒名、日付、喪主名などを入れて印刷するだけになっているので、利用すると簡単に作成することができるでしょう。

喪主が自分で書いた文面を印刷して送りたい場合は、香典返しを依頼したデパートなどに品物に添えて発送してもらうよう、依頼します。

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