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納骨


【目次】

1.納骨はいつの時期に行うか

納骨の時期はいつにおこなうものなのでしょうか。

納骨の時期に決まりはありませんが、仏式では一般的に初七日から四十九日まで、7日ごとに供養する日のうち、いずれかを選べばよいとされているようです。

四十九日の法要後に行われることが最も多く、葬儀の当日に初七日法要、四十九日法要をあわせて行い、墓地への埋葬をすませてしまう地域もあるようです。

墓がない場合は、一周忌を目安に墓を用意して納骨するのが一般的です。

遅くとも三回忌までには納骨をすませましょう。

墓地や墓の用意がすぐできない場合は、寺や霊園などの納骨堂に一時預かってもらうこともできます。

遺骨を墓におさめるときには僧侶に依頼して「納骨式」を行います。

納骨式は故人の近親者とごく親しい友人・知人などを招いて行うこととなります。

2.納骨式の準備

納骨式の日程は、日程は僧侶と相談のうえ、決めます。

日時が決まったら参列者に案内状を送ります。

四十九日の法要の日に納骨する場合は、法要を行ったあと墓地に出向いて納骨します。

■墓地の準備

納骨の際には墓石の蓋を開けるので、事前に墓地の管理事務所や石材店に連絡して準備を依頼します。

石材店には石碑か墓誌に戒名の彫刻を依頼します。

■卒塔婆供養の依頼

浄土真宗以外では、納骨式当日は施主や参列者が供養に卒塔婆を立てるしきたりがあります。

参列者からも卒塔婆供養の希望があるかどうかを聞いておき、その人数と氏名をあらかじめ寺院に伝え、依頼しておきましょう。

卒塔婆料は寺院によって規定があるので確認し、まとめて奉書紙に包むか、白封筒に入れて「御塔婆料」と表書きし、当日、僧侶に渡します。

■会食、引き物の手配

納骨式のあと、施主は僧侶と参列者を招いて会食の宴を設けることが一般的です。

会場の予約と、参列者に渡す引き物の用意もします。

3.納骨式の当日の流れ

当日、遺族は喪服を着用し、遺骨は、配偶者か配偶者がいない場合は子どもなど、故人と最も縁の深い人が運びます。

遺影、位牌、墓前に供える花などのほか、「埋葬許可証」と認め印を忘れずに持参します。

埋葬許可証は当日、寺院や墓地の管理人に渡します。

墓地では喪主か遺族代表が遺骨を墓石の下の納骨室(カロート)におさめます。

納骨室の蓋を閉めたら卒塔婆を立て、墓前に祭壇を置き、花、線香、ろうそくなどを供えます。

僧侶の読経後、一同が焼香して故人の冥福を祈り、納骨式は終わります。

式のあとは会食の席に移り、僧侶をもてなします。

納骨式の僧侶へのお礼は奉書紙に包むか白封筒に入れ、表書きは「御布施」とします。寺院以外の墓地に出向いてもらったときは「御車代」も包みます。

4.墓改葬の手続き

遠隔地にある墓を、近くの墓地に移したいなどの理由から、墓|を改葬したい場合は、新しい墓地'を用意するとともに書類上の手続きが必要です。

改葬の手順は以下のとおりです。

「改葬許可証」は遣骨1体につき1通必要です。
①新しい墓地の管理者に「受け入れ証明書」の発行を依頼する。
②旧墓地のある市区町村役所で「改葬許可申請書」を入手する。
③旧墓地の管理者に「改葬許可申請書」の署名・押印を依頼する。
④旧墓地の市区町村役所に「受け入れ証明書」「改葬許可申請害」を提出し、「改葬許可証」を入手する。
⑤旧墓地の「御魂抜き供養」を僧侶にしてもらい、遺骨をとり出す。
⑥「改葬許可証」を新墓地の管理者に渡し、新しい墓の開眼供養を行い、納骨する。

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