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貿易の5大リスク-信用、代金回収、輸送、為替、カントリーリスク

貿易の5大リスクについて解説いたします。

目次

1.貿易の5大リスク

貿易に関わる人たちは、さまざまなリスクを避けるために長い期間をかけて国際的に通用する手続きや約束事を発展させてきました。本ページでは貿易の5大リスクについて解説いたします。



1.信用リスク

国が違うと、相手企業の信用度(財務状況、生産力、モラルなど)がわかりにくくなります。そのため、相手が契約をきちんと守るかどうかリスクが高くなってしまいます。
対策としては、相手企業の信用調査をするなどがあります。


2.代金回収リスク

貿易は輸送に時間がかかるため、商品の受け渡しと代金の支払いに時間差が生まれます。そのため、後払いだと売り手が代金回収のリスクを負い、前払いだと買い手が商品入手のリスクを負うことになります。
対策としては、銀行が代金支払いを保証する「信用状」を利用する方法があります。さらに代金回収の対策として、貿易保険に入ります。


3.輸送リスク

貿易は輸送距離が長くなるため、輸送中に何らかの事故に遭うなど、商品のトラブルが起こるリスクが高くなります。
対策として、貨物保険をかけることになります。


4.為替リスク

お金のやりとりにドルを使う場合、円とドルの為替レートは常に変動しているため、利益が減るリスクがあります。

つまり1ドル=100円で契約したのに、1ドル=90円と円高が進んだ場合、ドル表示では変わらないのに、円換算すると輸出金額が1割目減りするような リスクのことです。
対策としては、為替予約(あらかじめ取引する日の為替レートを予約して、為替リスクを避ける方法)を行う方法があります。


5.カントリーリスク

相手国によっては、内乱などの社会不安や政策の変更などによって、輸出入や送金がストップするリスクがあります。
対策として、貿易保険をかける方法があります。


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