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貿易取引とは-輸出と輸入の違いについて解説

貿易取引とはなにかについて解説いたします。

目次

1.貿易取引とは

貿易とは、「国と国の間で売り買いすることをいいます。自国の商品を外国に売ることを「輸出」、外国の商品を買うことを「輸入」といいます。

貿易取引は、商品の売手である輸出者と買手である輸入者が売買契約を結ぶことで始まり、お互いに契約上の義務を果たすことで完結します。

輸出者の義務は契約通りに商品を輸入者に引き渡すことであり、輸入者の義務は商品の引取りと代金を支払うことです。貿易実務はこの輸出者と輸入者の義務を果たすために必要な各種業務であり、モノと金と情報の流れを効率よく進めるために作り上げられてきたしくみです。

なぜ「貿易」が行われるかというと経済活動を行うのに、ひとつの国だけですべてをまかなうことができないからです。

日本には資源がなく原油や石炭、天然ガスなどのエネルギーをはじめ、鉄鉱石や銅などの金属は、そのほとんどを外国からの輸入に頼っています。日常生活を維持するためにも、日本にとってこれらの資源は欠かせません。
その一方で、日本には技術力があり、戦後はこの技術力をもとに、自動車や家電などの工業製品を大量に生産してきました。こうした工業製品を、海外に輸出することで、日本は大きな利益を上げてきたのです。



2.輸出者と輸入者の業務とは

輸出者が義務を果たすためには、商品を製造あるいは仕入れて準備するほか、梱包や船積港までの国内輸送・輸出通関手続きを代行する海貨通関業者、輸出許可審査を行う税関、仕向港までの貨物輸送をする船会社や航空会社などの輸送業者、代金決済業務を引受ける銀行、輸出規制の対象となっている商品であれば許認可を審査する関係省庁など、さまざまな関係者との業務が発生します。

同じく、輸入者が義務を果たすためには、代金決済業務を引受ける銀行、輸入通関手続きや貨物を引取る手続きを代行する海貨通関業者、輸入審査や関税の徴収を行う税関、貨物保険を引受ける保険会社など多くの関係者との業務が発生します。

これら一連の業務が輸出者と輸入者にとっての貿易実務であり、商品、輸送手段、輸送ルート、契約内容などによりさまざまな内容となります。

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