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貿易と国内取引の違い

貿易と国内取引の違いについて解説いたします。

目次

1.貿易と国内取引の違い

貿易は国と国との取引であり、国によって言葉や通貨、法律、文化、宗教などが違います。貿易は外国相手の取引ですから、そうした点に気をつける必要があります。国内取引とのおもな違いは、次の4つです。


1.言葉が違う
実際の貿易ではたいてい英語が使われますが、英語が母国語でない国同士だと行き違いが生じてしまうことがあります。


2.通貨が違う
取引代金の支払いや受け取りは米ドルやユーロが一般的です。そのため、円と交換する時に為替レートの問題が生じます。


3.商習慣が違う
取引に対する考え方や慣習の違い、法律の問題など、さまざまなことでトラブルが起こる場合があります。


4.自国の法律や警察権が及ばない
トラブルが発生しても、自分の国の法律で守ってもらうことができません。



2.海外取引特有の問題とは

国と国が違えば、当然、言葉や流通している通貨、物の考え方などが異なるため、国内取引にはない違いがあります。海外取引特有の問題には、次のようなものがあります。


1.契約
買主の国と売主の国とでは、商習慣、法律、制度などが違うため、契約の仕方もまったく異なります。
そこで、「インコタームズ(国際的商慣習)」という各国の貿易従事者が守るべき国際ルールが存在します。


2.代金の支払い
売主・買主がお互いに遠く離れているので、商品の引き渡しと代金の支払いを同時に行うことができません。また、使用されている通貨が違うという問題もあります。
そこでお互いのリスクをできるだけ軽減するために、信用状取引というものが考えられました。

最近では、国内取引のように電信送金による決済が増えてきていますが、外国為替が大きく関係します。


3.通関の手続き
外国との間で商品を売買するときには、関税がかかります。
買主は税関に関税納付に関する申告をして、輸入許可を受けなければ商品の引き取りができません。


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