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輸出ビジネスの商品にかかる関税は誰が支払うのか

ネット輸出ビジネスでは商品を直送する場合と現地倉庫から商品を発送する場合とで関税の支払者が変わります。

目次

1.関税は誰が支払うのか

商品を海外に輸出した場合、商品の金額に応じて輸入関税が発生します。

関税がないと海外からの安い物品が無制限に入ってきてしまうため、自国産業の空洞化を招く結果になります。そのため、各国商品によって関税を設けています。

日本では1万円以下の取引なら基本的に免税です。外国の方と多く取引していると、ときどき税関通知書(インボイス)の申告額を「安く記入してください」と頼まれることがありますがこれをアンダーバリューといいます。そうすれば取引もスムーズにいきますが、受けてはダメです。税関の課税を免れるためですが、これは脱税に加担する行為の関税法違反であり、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金になりますのでご注意ください。



2.商品を直送する場合

お客様に商品を直送した場合、輸入関税は購入したお客様が商品を受け取るときに購入金額に応じた額を支払うことになります購入前にしっかりとサイトに明記しておきましょう。

具体的には「バイヤー(お客様)負担で、税額は国によって異なります」という感じに明記して導入部分は、目立たせることが必要です。文字は他の説明文より大きくすべきです。この一文を記載することで、海外取引に慣れていない落札者にも注意を促せるでしょう。

eBayやAmazon、各ネットショップのプライバシーポリシーや商品説明、コンディションノートなどに「商品を受け取るときに関税などの支払いが発生する可能性があります」とひとこと記載しておくことで、トラブルは少なくなります。

また、eBayやAmazonでは、関税の支払いが発生したことによりつけられた悪い評価を削除してもらえる場合があります。不当につけられてしまったと感じる評価は、各サイトのサポートセンターに評価の削除依頼をしましょう。


3.現地の倉庫から商品を発送する場合

AmazonのFBA倉庫や現地の発送代行業者にあらかじめ商品を納品して、そこからお客様に商品を届ける場合、関税は輸入業者としてこちら側が支払います。

このときの関税及び消費税額は、仕入れ金額に対してかかります。

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