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貿易取引のオファーの働きと種類-カウンターオファーなど

貿易取引のオファーの働きと種類について解説いたします。

目次

1.貿易取引のオファーの働きと種類

貿易の交渉は売り手と買い手がオファーやカウンターオファーを出し合いながらお互いが歩み寄り条件を詰めていきます。


2.カウンターオファーとは

売り手が買い手にオファーを出すと、たいてい買い手もより有利な条件で取引をするために値引きなどの内容の変更や追加要求を申し出ます。このような再交渉の申し込みを「カウンターオファー(CounterOffer)」といいます。

カウンターオファーが出されると、前のオファーの一部は無効となり、新たな条件で交渉が進められます。買いオファーと混同しそうですが、カウンターオファーとは追加要求事項や修正見積りのことをいいます。

実際の交渉は、双方がカウンターオファーを出し合いながら条件をつめていくことになります。法律上、オファーに対する返事は承諾するか断るかのどちらかになります。そのため、交渉はカウンターオファーの出し合いになります。

実際の交渉ではカウンターオファーのような条件提示ではなく、「アイデアプライス」といったあいまいな表現で希望価格を出し、売り手の値引きを誘うやり方もあります。


3.そのほかのオファー

オファーには、カウンターオファーの他にも次のような種類があります。


3-1.ファームオファー(FirmOffer:確定申し込み)

有効期限つきのオファーのことです。有効期限内に相手から承諾の返事がきたら契約が成立し、こなかったらオファーは失効します。通常、オファーといえばファームオファーのことをいいます。

日本の法律ではファームオファーを出すと、有効期限内は取り消しや変更はできません。しかし申込者が英米法系の国々(イギリス、アメリカなど)だと、いつでも取り消せるので注意が必要しましょう。


3-2.サブコンオファー(SubjecttoConfirmation:確認条件つき申し込み)

サブコンオファーは相手が承諾してもすぐには契約が成立しないで、申込者の最終確認が必要になります。値動きが激しい商品などの場合に使われます。


3-3.先売り御免オファー(OfferSubject to PriorSale)

複数の買い手にオファーを出し、「売り切れ御容赦」の条件をつけたものです。数が限られている商品などの場合に使われます。




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