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貿易取引における航空輸送の直送貨物と混載貨物について

航空輸送の直送貨物と混載貨物について解説いたします。

目次



1.航空輸送の2つの方法

航空輸送には、「直送貨物」と「混載貨物」という2つの方法があります。混載業者をとおして貨物を運ぶ混載貨物だと、運賃が割安になります。


2.直送貨物とは

荷主が、航空会社に直接申し込む方法を「直送貨物」といいます。実際には、航空貨物代理店をとおしての契約になります。代理店は荷主から貨物を受け取り、通関手続きを行って、航空会社に渡します。直送貨物の航空運賃は、イアタ運賃になります。航空会社が提供するサービスは空港から空港の輸送に限定されます。

イアタ運賃については下記ページをご覧ください。
イアタ運賃とは



3.混載貨物とは

荷主と航空会社の間に混載業者が入るかたちで運ばれる方法を「混載貨物」といいます。混載業者は、多くの荷主から集めた貨物をまとめ、荷主として航空会社に輸送を申し込みます。混載業者の運賃は、一般の航空会社より安くなっています。そのわけは、イアタ運賃が小口より大口のほうが割安だからです。

多くの荷主から集めた小口貨物を大口貨物にまとめて航空会社に輸送を頼むことで、小口の荷主に安い運賃を提供できるのです。そのため、通常の輸送には「混載貨物」が多く使われています。

混載貨物の流れですが輸出者が航空輸送の手配を行う場合、輸出者はインボイスやパッキングリストなど輸出通関に必要な書類を準備し、エアフオワーダーに貨物のピックアップから、梱包、ラベリング、書類作成、通関業務代行など一連の輸出業務を委託する方法が一般的です。

エアフォワーダーは他の貨物との混載を仕立てて1つの貨物として、航空会社の貨物ターミナルに搬入します。到着空港においては、エアフオワーダーは航空会社から貨物の引渡しを受けて受荷主(輸入者)別に小分けして、貨物を引渡します。

輸入者が航空輸送の手配を行う場合、エアフオワーダーは出発空港の代理店を通して輸出者と連絡を取り、貨物受取り場所や時期の打ち合わせを行います。到着空港側では、輸入者は輸入通関から国内配送までの業務まで一貫してエアフォワーダーに委託する場合が多く、エアフオワーダーは業務完了後に一通の請求書で精算を行います。


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