トップ > 輸出入の教科書 > 貿易の教科書 > 航空輸送とは

貿易取引における航空輸送について解説-速く、安全だが運賃が高い

航空輸送について解説いたします。

目次



1.航空輸送とは

船で輸送する場合時間がかかりますが、航空輸送は速く・安全に輸送することができます。海外から新鮮な食品を輸送する時などのように、貿易取引にもスピードが求められることがあります。そのため、航空機による輸送は年々増えています。航空輸送のメリットとデメリットは下記のとおりです。

1.航空輸送のメリット
・商品を運ぶスピードが圧倒的に速い。
・商品をより安全に運べる。

2.航空輸送のデメリット
・船に比べて運賃が高い。
・貨物の大きさや重さに制限がある。

航空輸送は他の輸送に比べて商品への衝撃が少なく、輸送時間が短いため事故発生率が低いという特徴があります。また、盗難などのトラブルも少なく、より安全に運べる輸送手段です。


2.航空輸送される商品

航空輸送は他の輸送に比べてコストが高いので、それに見合う商品を運ぶのに使われています。おもなものは次のとおりです。

・緊急を要する貨物  プラント機器類の修理部品など
・商品の劣化が進みやすい貨物  生花、生鮮食料など
・運賃負担力の高い貨物  電子機器、I C 関連機器など
・盗難リスクを避けたい貨物  貴金属、美術品、紙幣など
・旅客に付随して急送する貨物  引越荷物、愛玩動物など
・地上での輸送力が弱小な場合  僻地への輸送



3.税関空港とは

外国と輸出入できる空港は法令により決められていて、「税関空港」と呼ばれています。税関空港には、貨物の積み下ろしや通関などを行う次のような施設があります。

●エプロン:貨物の積み下ろしのために航空機を止める場所
●貨物ターミナル:貨物の保管や通関、引き渡し作業などが行われる施設
●税関や通関業者などの施設


4.積込み方式

航空機への搭載は、ULDと呼ばれる航空コンテナやパレットなどの器具を使用する方法と、そのままばらで積むバルクローディング方式があります。

コンテナローディングシステムは、貨物室の形状に合わせて作られた航空用コンテナに貨物を入れる方式で、貨物の保護に適しています。

パレットローディングシステムは、硬質アルミ製の板(パレット)に貨物を積み付ける方式で、この場合も機体貨物室の形状に合わせてユニット化します。

バルクローディングシステムは旅客手荷物のように貨物をそのまま積む方法で、l梱包の大きさや重量は制限を受けることになります。




【業務に関するご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。】

03-6454-4223
電話受付時間 (日祝日は除く)
平日 9:00~21:00
土曜日9:00~18:30

チャットワークメールでのお問合せ