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税務調査での税務調査官がコピーを要求してきた場合の対応


【目次】

1. 税務調査でのコピーの要求を断れるか

税務調査において、調査官からこの資料のコピーが欲しいと言われた場合の対応方法について解説いたします。

税務調査では、調査官は当然のようにコピーを依頼してきますが、きっぱり断ってください。当然ですが、納税者に帳簿書類のコピーの提出義務もありませんし、税務署にコピー提出を強いる強制力もありません。

調査官が税務調査でコピーをとるのは、調査事項の確認のためではなく、税務署内での報告に便利だから、という噂もあります。実地の調査をした調査官は、税務署に帰った後上司に報告する際に、現地でとってきたコピーを基に報告するわけです。

調査官に「なぜコピーが必要なんですか」と聞くと、「調査を早く終わらせるためですよ」と答えることが一般的です。

しかし、調査が早く終わるかどうかは、税務調査の内容と調査官の能力に関係することで、コピーをしても早く終わるとは限りません。

調査官は「1枚10円でも20円でもコピー代は払います」「他所ではみなさんご協力いただいています」と言ってきますが、他がしているからうちもコピーしなければいけないというわけではありません。

本来、税務調査は、税務署長の代理である調査官が、直に帳簿書類を調査し、納税者の申告内容を確認するために行われるものです。

「見て、確認」が原則で、コピーして税務署に持って返って確認、上司へ報告」するものではないばかりか、調査官がコピーした用紙を万が一どこかに落としたり、紛失したりしないとは限りません。大規模な監査法人の優秀な会計士ですらパソコンを紛失するのですから。

どこかに資料を落とされてしまうと、会社の大切な情報が流出してしまいます。必要のないコピーは断りましょう。このコピーをしないと、取引先に反面調査に入るであるとか、これをコピーしないとどうしても調査が進まないというような場合にはコピーをしたほうがいいです。

「どうしてもコピーが必要なら、手書きで写してください」と伝えると調査官は、「コピーができないと、調査終了まで時間がかかります。立ち会いも時間がかかりますよ。」と言ってくるでしょう。粘り強く交渉しましょう。

もっとも、コピーがまったくダメというわけではありません。

納税者と税務署の考え方の差や、税法の解釈の争点となる事項がある場合、確認点を明確にするためにコピーが有効な手段である場合もあります。そんなときにだけ承諾すればよいのです。

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