トップ>税務調査の教科書>税務調査の対応方法>税務調査ではカルテを見せないといけないのか

税務調査ではカルテを見せないといけないのか


【目次】

1. 税務調査ではカルテを見せないといけないのか

税務調査において、調査官から患者さんのカルテを見せてほしいと言われた場合の対応方法について解説いたします。

医業に税務調査に入った際には、必ず言われることとして、「カルテを見せてほしい」というのがあります。カルテはきちんと書いているでしょうし、見せることに対しては後ろめたさはないとは思いますが、大切な患者のプライバシーの問題があるので見せたくないと思うのは当然です。

調査官にカルテを見せてほしいと言われたら

「カルテは見せられません」

ときっぱり断ってください。

医院や歯科医院での健康保険を利用した診療報酬は、社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険連合会からの振り込みなので比較的わかりやすいのですが、診療当日に患者から支払われる1割、3割などの窓口収入と、自費診療の場合(特に歯科や産婦人科など)の現金収入がありますので、調査官たちはそれを疑い、カルテと照合したがっているのです。自費診療がきちんと収入として計上されているか、そのままポケットに入れてしまっていないかということです。

しかし、カルテを見せる必要はまったくありません。

現金売上は、窓口の日計表や記帳録で調べることができますので、わざわざカルテを見せろというのは、不当な態度と言わざるを得ません。

「後ろめたくなかったら、見せられるはずです」などという口の聞き方をする調査官は、もってのほかです。伝家の宝刀のように「後ろめたくなかったら、見せられるはずです」と言ってくるでしょう。

カルテ以外の帳簿書類で、問題を解決すべきですし、カルテ以外の帳簿書類で解決できるはずです。

ご承知のとおり、医療従業者には、刑法によって守秘義務が定められており、患者のプライバシーに関わるものを他者に見せることはできません。

調査官は、「我々公務員にも守秘義務があるので、カルテを見たからといって、医師の守秘義務違反にはなりませんよ」と言うかもしれません。

しかし、「あなたが良くても、私が困る。刑法上、守秘漏洩の罪に問われるのは医師である」ときっぱり伝え、断ってください。後ろめたいから見せないのではなくて、医療従業者の守秘義務により見せないのです。

医師から調査官に対して言いにくい場合には、税務調査に立ち会っている顧問税理士から言ってもらうようにしてください。

【関連するこちらのページもどうぞ。】

【業務に関するご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。】

03-6454-4223
電話受付時間 (日祝日は除く)
平日 9:00~21:00
土曜日9:00~18:30

info@suztax.com
24時間受付中