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資金繰悪化の要因~借入金早期返済


資金繰りを円滑に進めるにあたり、絶対に行ってはいけないことは、長期間の返済期間で借りることができた融資を一時的に現金に余裕ができたことにより、まとめて繰上返済することです。

会社と金融機関の間で取り交わす金銭消費賃借契約書では、「毎月○○円ずつ返済します」というように、毎月の返済方法が取り決められ、金融機関からはその返済方法より前倒しで返済を求められることはありません。

「無借金経営」を目指し、預金口座に預金が多くある時に、そのお金を返済に充てようとする経営者が多く見られますが、そのような行為は資金繰りにとって大変危険です。

会社経営には、入金が多く、支払いが少ない月もあれば、入金が少なく支払が多い月もあります。前者であれば、預金口座には現金が多く残ることになり、後者であれば預金口座には現金が少なくなります。

したがって、預金口座に現金が多く残っているからといって、それをまとめて返済に充てようとすると、その後、現金不足に陥る可能性が高くなります。

無借金経営を目指すためには、以下の条件を満たしていなければなりません。
キャッシュフロー > 返済金額
※キャッシュフロー = 当期利益 + 減価償却費

このような状態になると、キャッシュフローの範囲内で返済が可能になります。返済額がキャッシュフローを下回るので、現金預金が減少して新たな融資を受けなければならないという事態にはなりません。借入金の残高は確実に減り、資金繰りも悪化しません。

無借金経営を目指すには、繰上返済をするのではなく、いかにキャッシュフローを多くするかです。つまり、自由にできるお金を、いかに多くするかを先に考える必要があります。

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