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自社株の株価がなぜ高いのか~類似業種比準価額
1.類似業種比準価額が高い原因
1-1.上場会社の株価の上昇
上場会社の平均株価である類似業種株価が高くなると、類似業種比準価額というのは、その株価に比準されて株価が計算される仕組みですので、会社の規模や業績に関係なく中小会社の株価も高くなってしまいます。
① 業種による類似業種株価の違い
② 株価の計算時期による違い
つまり日本経済の状況等に左右されます。
1-2.利益配当支払率
利益配当支払率(利益に対していくら配当したのか)が中小会社は上場会社の配当率よりも、資本金が小さいことにより、超高率になってしまいます。
つまり、中小会社での配当額は配当率ではなく支払配当の「額」によって決められる場合が多いからなんです。
例えば、資本金1,000万円の会社が、業績のよかった年度で1億円の利益があった場合に、全株主への配当額を500万円としますと配当率は50%となり、50円株に換算しますと25円となってしまいます。
1-3.利益の計上により株価は上昇する
中小会社が高業績であって、利益金額が多額になりますと、資本金額が小さい、すなわち、発行済株式数が少ないため1株当たりの利益比準値が高率になり、さらに、計算式上、利益比準値に重点が置かれていて「3倍」として数値が算出されますから、株価が高くなってしまいます。
例えば、資本金1,000万円、発行済株式数が2万株の会社の利益金額(法人税の課税所得金額)1億円としますと、1株当たりの利益金額は500円(50円換算)となります。中小会社における高業績の会社での類似業種比準価額方式による株価計算上、もっとも高い株価になる原因となっています。
1-4.簿価純資産価額が高い場合
純資産価額方式の場合にも述べたように、過去の利益金の蓄積による利益積立金等の内部留保額が多額になっていますと、中小会社の資本金での発行済株式数が少ないため、1株当たりの簿価純資産比準値が、上場会社の1株当たりの簿価純資産額より、相当高い倍率になってしまい、株価の高くなる原因になっています。
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