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航空輸送の国際複合一貫輸送とは-複数の輸送手段を組み合わせた輸送

航空輸送の国際複合一貫輸送について解説いたします。

目次



1.航空輸送の国際複合一貫輸送

複数の輸送手段を組み合わせたものを「複合一貫輸送」といい、コンテナの発達によって盛んになりました。ドア・ツー・ドアの輸送など、さまざまなメリットがあります。

国際複合一貫輸送とは、具体的に船、鉄道トラック、航空機などの国際運送手段から2つ以上を組み合わせて行う輸送を、1つの運送契約として引き受ける輸送形態です。

たとえば海と空の組合せでは、日本から米国西海岸のシアトルまでを船舶輸送しその後欧州まで航空輸送するSea&Air輸送、海と陸の組合せでは、日本からナホトカまでを海上コンテナ輸送しその後欧州までを貨車で輸送するシベリアランドブリッジ(SLB)があげられます。


2.国際複合一貫輸送のメリット

複合一貫輸送のおもなメリットは、次のとおりです。

1.ドア・ツー・ドアの輸送ができる
買い手の指定する場所まで一貫した輸送ができます。

2.最適な輸送手段の組み合わせができる
輸送にかかる時間と費用などを考えて、最適な組み合わせを選べます。

3.より正確に、スピーディに輸送できる
同じ業者による一貫輸送で、行き違いや時間のロスが少なくなります。

4.1回の輸送契約ですむ
これまで輸送区間ごとに結んでいた契約が、1回ですみます。



3.国際複合一貫輸送の手配

国際複合一貫輸送契約の引き受けは、自ら輸送用具を持つ船会社や航空、会社の他に自らは輸送用具を持たないNVOCCと呼ばれる輸送業者(プレイトフォワーダーやエアフォワーダーなど)が行っています。

国際複合一貫輸送では、複合運送証券(MultimodalTransportB/LあるいはCombinedTransportB/Lと呼ぶ)が発行され、これは船荷証券と同様に有価証券です。


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