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貿易取引における海上輸送の船の種類について

海上輸送の船の種類について解説いたします。

目次



1.海上輸送の船の種類

海上輸送に用いられる貨物船は、積載する貨物の性状に合わせて多種多様な構造を持った船舶が開発されています。船舶の大きさは一般的には本船に積載可能な重さを示す重量トン(DeadweightTon)で表されますが、コンテナ船の場合には20フィートコンテナが何個積めるかを示す、TEUという単位が使われています。


1-1.コンテナ船

コンテナ貨物専用の貨物船で、船倉はコンテナを重ねて積み込むのに適した直方体の構造になっています。雨天でも船への積降ろしができて航行速度も速いので、定期船航路に用いられており、衣類や家電製品など一般貨物から食料品まで幅広い貨物が輸送されています。


1-2.ばら積み船( B u l k e r またはB u l k C a r r i e r )

穀物や石炭などのばら荷の輸送に適した単層の船倉の船で、船の大きさにより、ハンデイサイズ(2万~5万重量トン)、パナマックス型(6万~8万重量トン、船幅32.2M以内でパナマ運河通過可の最大船型の意)、ケープサイズ(8万重量トン以上で喜望峰回りとなる船の意)と分けて呼ばれています。ハンデイサイズは鋼材製品や肥料など、パナマックス型は穀物や石炭など、ケープサイズは鉄鉱石などを主要貨物として利用されています。


1-3.専用船

貨物の比重や特性に応じて船型や船倉が特化された船で、木材チップ船(WoodChipCarrier)、自動車専用船(PureCarCarrier)などがあります。


1-4.タンカー

液体輸送のためのタンク構造の船倉を持つ船で、原油輸送船(CrudeOilCarrier)のほか、製品輸送船、LPGタンカー、LNGタンカーなどがあります。


2.日本における海上輸送

日本の貿易における海上輸送のシェアは、重量ベースで99%強に達します。
原油や石炭、穀物などのバラ荷や車などの工業製品は、その多くが船で運ばれています。海上輸送のおもなメリツトとデメリットは、次のとおりです。

1.海上輸送のメリット
●より安い運賃で、一度にたくさんの貨物を運べる。
●非常に大きい貨物や大舅のバラ荷なども、そのまま運べる。

2.海上輸送のデメリット
●航空輸送などに比べて運ぶのに、時間がかかる。
●貨物が損傷したり、事故や盗難に遭ったりするリスクが高い。

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