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固定資産の修繕を行う【個人事業の確定申告前の対策】


【目次】

1.固定資産の修繕を行う

建物や機械装置などの固定資産は、時の経過により減耗していき、やがて修理・改良が必要になってきます。

いずれ必要になってくるのであれば、利益の出た年に前倒しで修理・改良をすませて節税しておくというのもひとつの方法です。早めに修理・改良をしておけば、その固定資産を長持ちさせることにも役立ちますし、建物などの修繕(ペンキを塗るなど)により入居率を上げることができるかもしれません。

ただし、固定資産の修理・改良を行うためのすべての支出が必要経費に算入されるわけではありません。必要経費となるのは、その支出が修繕費となる場合です。

修繕費とは、固定資産の現状を回復したり、維持管理するために支出する費用です。

一方、固定資産の使用可能期間を延長させたり、その固定資産の価値を増加させたりする支出を資本的支出といいます。

資本的支出については、その固定資産の取得価額に加算して、減価償却の手続きによって費用化していくことになります。つまり、資本的支出となってしまうと、固定資産に計上しなければならないのです。固定資産に計上したとしても減価償却をすることにより費用化することができますが、修繕費として処理できる場合には一時に必要経費処理できますので、直前の節税対策としては資産計上されてしまうと効果は小さいのです。

したがって、固定資産の修理・改良は、修繕費として必要経費に算入される範囲で行うのが節税のポイントです。たとえば、自動車のタイヤの取替え、家屋または壁の塗替え、機械の部品の取替えなどが典型的な修繕費です。

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