金融機関から金利の引き上げを要求された場合の対応策
1.金利引き上げを要求されてもすぐには応じない
東京都 北区の税理士 鈴木です。
金融機関からお金を借りている場合、金利の引き上げを要求されることがあります。
金利の引き上げは、拒否することができますので、納得がいかない場合には、必ずしっかりと交渉するようにしてください。
金融機関からの金利の引き上げ要求には、すべて応じなくてはならないということはありません。
最初の融資を受ける際に、特に業績が悪くない企業様でしたら、その最初の融資の時点で、金融機関から提示された金利に対して交渉することをおすすめしています。
他行の状況等と比較して交渉することも大事です。
業績が思わしくないようなときでも「0.1%でも下がらないだろうか?」と交渉してみてください。企業は利益を追求するのが大前提ですので、利益を最大化するためには当然の行為と考えています。
この交渉の時点で、「モノを言う経営者」というイメージを金融機関の担当者・支店長に与えておくと交渉がしやすくなることがあります。金融機関に、「あの社長は金利にうるさい」というイメージを与えておきましょう。
そして、金利の引き上げ要求がされた場合は、断固として断るというスタンスを貫くことも一つの方法です。
その前に、まずは金融機関がどれくらい要求してくるのかを見極めるようにしましょう。
それに応じてどこまで呑めるのかが肝心なポイントです。
可能な限り低く抑えられるように粘り強く交渉してください。これは経営者としての大事な仕事です。
2.リスケ依頼時の引き上げ要求
また、リスケ(貸出条件の緩和)時には強い引き上げ要求を受けることが少なくありません。リスケ依頼時にも引き上げ要求をそのまま受け入れるのではなく、できる限り低く抑えるように交渉することが非常に大事です。
引き上げ要求を呑む、呑まないと金融機関とやりあっているうちに、交戦状態になってしまうこともあります。そのような場合にも、断固として断ったほうが良いときもあります。
大事なことはすぐに了承せずにしっかりと交渉するということです。
当事務所では、資金調達・金融機関との交渉について積極的にアドバイスし、悩みを解決していきます。お困りの方は一度ご相談ください。